BackWPup

BackWPupは、WordPressのWebサイトを丸ごとバックアップできるプラグインです。データベース及びサーバー上にあるファイルのバックアップができます。

バックアップの保存先は、様々なオンラインストレージサービスやFTP接続でのバックアップに対応しています。このWPプラグインは有料版もありますが、無料版でも十分過ぎるほどバックアップ機能が充実しています。バックアップ機能があるWPプラグインとしては一番高機能で使いやすいです。

尚、この記事ではWPプラグインの機能を説明する為に「MySQLデータベース」と「サーバー上にあるファイル」のバックアップの設定方法を解説しています。この記事では説明していませんが「記事データのXMLエクスポート」にも対応しています。

追記 2016.12.29

記事の内容を最新の情報に更新しました。

別のサーバーにデータを移設する場合

WordPressを別のサーバーに移す場合は、「All-in-One WP Migration」を利用した方が簡単です。または「XMLエクスポート」を利用する方法もあります。

このWPプラグインでバックアップしたMySQLデータベースの復元は、同じサーバー環境でに復元することを前提としています。サーバー環境が異なる場所に移設する場合は、移設作業が複雑になります。

参考記事

はじめに

このプラグインが優れていること

  1. WordPressの様々なデータのバックアップができる。バックアップの実行スケジュールを設定すれば、後は継続的にバックアップ処理が実行される。
  2. WordPressのデータベースのバックアップができる。(MySQL)
  3. WordPressのサーバー上にあるファイル(コンテンツ、テーマ、プラグイン、WP本体)をバックアップできる。各ファイルに対して個別に除外設定もできる。
  4. WordPressの記事データをXML形式でエクスポートできる。
  5. バックアップの保存先は、様々なオンラインストレージサービスやFTP接続での保存に対応している。(下記参照)
  6. バックアップ実行時にエラーが発生した場合、エラーログをEメールで送信できる。
  7. バックアップ実行時の活動ログを見ることができる。

対応しているバックアップ保存先

  1. 同じサーバー上の指定ディレクトリ
  2. FTP接続での外部サーバー
  3. メール送信
  4. Dropbox
  5. Amazon S3
  6. Microsoft Azure(Blob)
  7. RackSpaceCloud
  8. SugarSync

プラグインのインストール

管理画面から検索してインストールして下さい。もしくは、WordPress.org からダウンロードし、アップロードしてインストールして下さい。

インストール方法

  1. WordPress管理画面 > プラグイン > 新規追加 > 「BackWPup」で検索
  2. WordPress.org からダウンロード

バックアップの種類や頻度

この記事では「データベース」および「サーバー上にあるファイル」のバックアップの設定手順について説明していきます。

このプラグインができるバックアップの種類

  1. MySQLデータベースの自動バックアップ
  2. MySQLデータベースの1クリックバックアップ
  3. サーバー上にあるファイルの自動バックアップ
  4. 記事データのXMLエクスポート

バックアップの頻度について

バックアップの頻度は、頻度を上げ過ぎるとサーバーのディスク容量を圧迫したり、サーバーに負荷をかけたりするので、必要最小限にした方が良いです。

あくまでも設定例になりますが、下記の頻度くらいが調度良いのではないでしょうか。サイトの更新頻度にもよりますが、「データベースのバックアップは毎日」「ファイルのバックアップは1週間ごと」くらいで調度良いと思います。

MySQLデータベースの
自動バックアップ
毎日深夜に実行する
MySQLデータベースの
1クリックバックアップ
任意のタイミング
※ サイトに大きな変更を加える前に念の為にバックアップする。
サーバー上にあるファイルの自動バックアップ 1週間ごとに深夜に実行する

(1) データベースの自動バックアップ

MySQLデータベースの自動バックアップの設定方法について順番に説明します。設定内容はあくまでも例です。あなたの環境に合わせて設定内容を調整して下さい。

バックアップデータを利用する場合は「phpMyAdmin」や「レンタルサーバー業者が提供しているデータベースインポートツール」などを利用して復元して下さい。

プラグインの管理画面

WPプラグインをインストールすると、BackWPupの設定画面が表示されます。
まずは、「新規ジョブを追加」をクリックして新しいバックアップ設定を登録します。

メニュー

新規ジョブを追加(一般)

下記は「データベースのバックアップ」を利用し、オンラインストレージサービス「Dropbox」に保存する場合の設定例です。バックアップデータの保存先は、あなたが利用しているサービスを利用して下さい。あくまでも設定例です。

一般設定

補足

ちなみに、「Dropbox」はデータの転送速度が遅いです。バックアップのデータ容量が多いと処理に時間がかかりすぎてエラーになる場合があります。

記事や画像が多くてサイトのデータ容量が多いWebサイトをバックアップする場合は、「FTPにバックアップ」を選択して外部サーバーに保存した方が良いです。

スケジュール(実行日時)

「スケジュール」のタブでは、バックアップ処理が実行されるスケジュールの日時を指定します。深夜などのサーバーに負荷がかからない時間帯に設定しましょう。

ジョブのスケジュールで「WordPress の cron」を選択すると、WordPressの擬似CRONである「WP-CRON」が指定した日時に定期的に自動実行されます。

「0:00」や「1:00」などのきりの良い時間は処理が集中する傾向があるので避けましょう。その方が最短時間でバックアップ処理が完了します。

スケジュール

DBバックアップ(バックアップ対象)

バックアップ対象に含めたくないテーブルや圧縮形式を指定できます。バックアップファイルの圧縮は任意です。

DBバックアップ

バックアップ保存先(Dropbox)

Dropbox」は無料版でも2GBのディスク容量を利用できます。データベースのバックアップであれば、無料版でもバックアップ先として十分に利用できます。

ただ、「Dropbox」はファイル転送に時間がかかります。サーバー上にあるファイルのバックアップに利用すると処理に時間がかかり過ぎてエラーになる場合があります。

ちなみに、この記事では「Dropbox」を利用して説明していますが、他のサービスを利用しても問題ありません。バックアップ保存先は別途契約したオンラインストレージサービスまたはレンタルサーバー(FTP接続)が転送処理を素早く完了できます。

Dropbox認証コードの取得

Dropbox

Dropboxを許可する

Dropbox

Dropboxの認証コードをコピー&ペーストする

ここでコピーしたコードを「Dropboxのアプリへのアクセス」の横にある入力フィールドにペーストして保存します。

Dropbox

認証完了

WPプラグインの管理画面に「認証済み!」と表示されれば設定完了です。

バックアップを実行してファイルが正しく保存されているか確認しましょう。バックアップされたデータはアプリの「BackWPup」のフォルダに格納されています。

BackWPup > Dropbox > アプリ > BackWPup

(2) データベースの1クリックバックアップ

BackWPupのダッシュボードにある「1クリックバックアップ」を利用すると、1クリックで圧縮されていないMySQLデータベースをダウンロードできます。

このファイルを「phpMyAdmin」やレンタルサーバー業者が用意したデータベースのインポートツールを利用してデータベースをインポート(データ取り込み)すれば、データベースの復元作業ができます。

もし、MySQLデータベースのインポートが上手くいかない場合は、圧縮ファイルの解凍が正常に行われないことが原因の場合も多いです。その場合は、この圧縮されていないデータを利用してみて下さい。

プラグインのダッシュボード

ダッシュボード

(3) サーバー上にあるファイルの自動バックアップ

サーバー上にあるファイルの自動バックアップの設定方法について説明します。

新規ジョブを追加(一般)

下記は「ファイルのバックアップ」を利用して、FTP接続で別途契約したレンタルサーバーにバックアップデータを保存する設定例です。

他のオンラインストレージサービスを利用しても問題ありません。ただ、ファイルのバックアップはデータ容量が非常に大きいので、別途契約したレンタルサーバーなどにFTP接続で保存する方法をお勧めします。

また、必要であれば、記事データのXMLエクスポート(WordPressのXMLエクスポート)で記事データもXML形式でバックアップしておくと更に良いかもしれません。データベースのインポートが何らかの理由で正常に完了できない場合は、XMLエクスポートが役に立ちます。

一般

スケジュール(実行日時)

バックアップ処理が自動実行されるスケジュールの日時を指定します。深夜などのサーバーに負荷がかかっていない時間帯に設定しましょう。「0:00」や「1:00」などのちょうどの時間は、処理が集中する傾向があるので避けた方が良いです。その方が最短時間でバックアップ処理が完了します。

スケジュール

ファイル(バックアップ対象)

バックアップ対象のディレクトリ指定と除外の設定です。特に変更しなくても利用できます。バックアップ対象から除外したいディレクトリがあればここに設定しましょう。

ファイル

バックアップ保存先(FTP接続)

別途契約している別のレンタルサーバーがあれば、レンタルサーバーのFTP情報を入力しましょう。そして、可能であれば、「ファイルを格納するフォルダ」は、Webの公開ディレクトリ(public_htmlディレクトリ)以外のディレクトリを指定しましょう。

バックアップ保存先

バックアップデータからの復元

上記でデータベースのバックアップ手順を説明しておいてなんですが、バックアップデータからの復元は「XMLエクスポート」を利用した方が簡単です。MySQLデータベースを利用する方法は、初心者には難易度が高いです。

MySQLデータベースを利用する場合、「phpMyAdmin」やレンタルサーバー業者が用意したデータベースのインポート&エクスポートツールなどを利用して手動で作業を行う必要があります。

注意点

「phpMyAdmin」を利用してMySQLデータベースを手動で復元するのは、専門的知識が必要になる為、正直言って難易度が高いです。「phpMyAdmin」を使い慣れている人以外は利用しない方がよいです。

特に、初心者の方は、途中で問題に行き詰まり、時間を浪費してしまう可能性が高いです。MySQLデータベースの復元は利用せず、「XMLエクスポート」を利用した方が円滑に作業を完了できます。

参考記事

サイト移転時にWordPress記事をXML形式でエクスポート&インポートする手順

MySQLデータベースの復元

バックアップデータからのMySQLデータベースの復元は、「phpMyAdmin」やレンタルサーバー業者が用意したデータベースのインポートツールを利用してインポートさせます。レンタルサーバーによってデータベースの管理画面や仕様が異なるので、詳しくはレンタルサーバーのマニュアルを参照して下さい。

ファイルの復元

バックアップデータからのファイルの復元は、WordPressを新規インストールした後に、バックアップされた圧縮ファイルを解凍し、FTPでレンタルサーバーにログインし、「/wp-content/」フォルダの中身を差し替えて下さい。

参考

WordPressに特化した「wpXレンタルサーバー&クラウド」を利用すれば、データベースの自動バックアップと復元が簡単にできます。BackWPupから出力したデータベースのバックアップデータを管理画面から簡単にインポートすることもできます。WordPressを利用したサイト運営が楽になるのでお勧めです。



wpXレンタルサーバー&クラウド」は、ネタワン(当サイト)でも利用しています。お勧めのレンタルサーバーです。
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運用に関するメモ

  1. このWPプラグインを利用するサーバー環境は「エックスサーバー」や「wpXレンタルサーバー&クラウドサービス」などの高速で動作するレンタルサーバーで利用することをお勧めします。記事や画像の数が非常に多いサイトでファイルバックアップを利用するとバックアップ処理に非常に時間がかかります。例えば、ロリポップなどの格安レンタルサーバーでは、CPU使用率の制限が厳しく設定されているので、バックアップ処理の途中でタイムアウトエラーになります。
  2. もし、データベースのインポート(データベースの復元)が上手くいかない場合は、圧縮ファイルの解凍が正常に行われないことが原因の場合も多いです。ダッシュボードにある1クリックバックアップボタンを利用して圧縮されていないバックアップデータを利用して再度試してみて下さい。
  3. このWPプラグインはサイト全体をバックアップします。バックアップファイルの容量が非常に大きいく、100MBを軽く超えることもあります。メール送信を利用したバックアップは現実的ではありません。バックアップ先はオンラインストレージサービスまたは、別途契約したレンタルサーバーにFTP接続でバックアップする必要があります。
  4. 以前、他のバックアップ機能があるWPプラグインを利用していた方は注意が必要です。古いバックアップファイルを削除する必要があります。「WP-DB-Backup」や「WordPress Backup(by BTE)」等の他のプラグインを削除しても、サーバー上に古いバックアップファイルが残っています。BackWPupは、サイトを丸ごとバックアップするので、古いバックアップファイルがサーバー上に残っていると、そのファイルも含めてバックアップしてしまう為、バックアップファイルが100MBを軽く超えてしまいます。また、レンタルサーバーのサービスによっては、CPU占有率の制限やPHPの最大実行時間の制限が設けられています。バックアップ容量が大きすぎると処理に時間がかかり、制限に引っかかってタイムアウトエラーになる場合があります。古いバックアップファイルは必ず削除しておきましょう。
  5. 「BackWPup Ver.3.x」以降は、データベースのバックアップ機能を利用するには「PHP拡張機能のMySQLi」が必須になりました。PHPのバージョンが古いとプラグインが動作しません。データベースのバックアップでエラーが表示される場合は、PHPのバージョンを確認して下さい。サーバーの動作環境は「PHP 5.3.3以上 + MySQLi」が必須です。

バックアップの重要性

2012年に発生した「レンタルサーバー業者のデータ消失事件」をきっかけに、レンタルサーバーのバックアップ機能の重要性が再認識されるようになりました。

万が一のデータ消失に備えて、WordPressでWebサイトを運営する場合でも、データベースやサーバー上のファイルのバックアップを定期的に行うことを強くお勧めします。

「バックアップなんて必要ない!」とお考えですか?

そんなあなたの為にバックアップの必要性を説明します。

WordPressを利用してWebサイトを構築して運営していると、下記のような最悪な事態が発生することがよくあります。

  • WPテーマを編集してエラーが解消できなくなった!
  • WPプラグインが影響し合ってエラーになり、管理画面に全くアクセスできない!

そんな非常事態が発生しても、バックアップしておいたデータから復元すれば、Webサイトの復旧が早くなります。バックアップデータは、実際に利用しなくても、万が一の備えとして用意しておくと安心です。

WPプラグインのバックアップの設定は、一度設定すると後は継続的にバックアップ処理が実行されます。サイト運営者の手間が増えることはありません。

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