巷で話題のWordPressに特化した超高速レンタルサーバー「wpXレンタルサーバー」を利用してみたので、良い点やイマイチな点などの感想を下記にまとめました。
レンタルサーバーの契約を検討している方は、参考にしてみて下さい。
ちなみに、ネタワンも「wpXレンタルサーバー」を利用しています。
ブログと管理画面がサクサク表示されて快適なレンタルサーバーです。
追記 2017.08.04
利用可能なデータベース容量が1GBに緩和されました。
はじめに
wpXレンタルサーバーとは?
wpXは、WordPress運用に特化した超高速レンタルサーバーです。
レンタルサーバーのサービスは「wpXレンタルサーバー」と「wpXクラウド」の2種類に分かれています。それぞれ特徴が異なります。
wpXレンタルサーバーは、複数のWordPressサイトを運用するのに最適なレンタルサーバーです。最大10個のWordPressをインストールして運用できます。
wpXクラウドは、アクセス数が多い大規模サイトを運営するのに最適なWordPress特化型クラウドサービスです。ちなみに、ブログは運営できますが、メールアカウントは発行できないので注意が必要です。
レンタルサーバーには、様々な高速化の仕組みが施されています。例えば、SSD多重化による高速化。それに加え、リバースプロキシによるキャッシュ機能が常時稼働しており、サーバーへの負荷を最小限にすることで、ブログの表示を高速化しています。
主な特徴(wpXレンタルサーバー)
月額料金 | 1,000円~(税込1,080円〜) |
---|---|
初期費用 | 5,000円(税込5,400円) ※ キャンペーン割引がある場合あり |
ディスク容量 | SSD 30GB |
MySQL |
データベース数 10個以内 データベース容量 1GB以内(1サイトあたり) New! |
マルチドメイン | 独自ドメイン 最大10個(1サイト1個) |
SSL | ドメイン認証型SSLが無料で利用可能(Let’s Encrypt) |
バックアップ |
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WordPress セキュリテイ対策 |
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ページ表示高速化 |
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メール機能 | メールアカウントを設定して、独自ドメインを利用したメールアドレスを運用できる。 |
サポート体制 | 電話、メール |
お試し無料期間 | 14日間 |
支払方法 | クレジットカード コンビニ決済 銀行振込 |
非常に良い点
- キャッシュ機能のプログラムが常に稼働しており、ブログや管理画面が高速に表示される。特に管理画面の表示が驚くほど早くなり、記事を書く作業が捗る。(キャッシュ機能のWPプラグインのインストール不要)
- SSD多重高速化(ストライピング構成)を採用し、WordPressが常に快適に動作する高速環境を実現している。
- 初心者でも簡単にWordPressを始めることができるレンタルサーバーです。WordPressのインストールやデータベースの設定など、初心者にはハードルが高い初期設定が簡略化できる。難しい設定は不要で、初心者でもマニュアルを見ながら設定を進めて行けば、簡単にブログを開設・運営できる。
- WordPressのインストールが非常に簡単。WordPressの自動インストール機能があります。
- WordPressを最大10個インストールできる。(1サイト1個)
- 自動バックアップ機能が常に稼働しており、毎日バックアップ処理が行われているので安心。バックアップ対象は、Web領域・MySQLデータベースです。
- バックアップされたMySQLデータベースは、簡単にダウンロードおよび復元ができます。
- WordPressダッシュボードに独自のセキュリテイ対策が施されています。(国外IPアドレスからの接続制限、ログイン試行回数制限)
- スマートフォンアプリや外部システムから、リモートで記事の投稿や画像のアップロードを行う際に利用される「XML-RPC WordPress API」に対する国外IPアドレスからの接続を制限できるようになりました。
- サーバーにFTP接続ができる。WordPressをインストールした直下のディレクトリも編集可能。
- レンタルサーバーの管理画面上で「.htaccess」の編集ができる。
- レンタルサーバーの管理画面上で「phpMyAdmin」を利用してデータベースの編集・管理ができる。
- メールアカウントが設定できる。(アカウント数は無制限)
- データベースのバックアップは、管理画面上でインポート・エクスポートが簡単にできる。(下記画像参照)
- ブログの表示速度を向上させる機能「mod_pagespeed」が利用可能になりました。Google社により開発された拡張モジュールです。管理パネルで機能を有効化すると、ファイルを圧縮してデーター転送量を削減できます。
- ドメイン認証型SSL(Let’s Encrypt)が無料で利用できるようになりました。全てのWordPressサイトへ手軽にSSLを設定することが可能です。証明書は即時発行され、期限前の自動更新により、証明書の期限切れを防ぎます。
- メールアカウントを設定して、独自ドメインを利用したメールアドレスを運用できます。この機能は「wpXレンタルサーバー」のみで利用可能です。wpXクラウドではメール機能を利用できません。
データベースのダウンロード&復元が簡単にできる
MySQLデータベースのバックアップと復元が管理画面上で簡単にできます。他社のレンタルサーバーでは、phpMyAdminなどを利用しなければならないので、初心者には難しいですが、このレンタルサーバーは、非常に簡単にデータベースのバックアップができます。
WordPressの管理機能
wpXレンタルサーバーでは、レンタルサーバーの管理画面でインストールしたWordPress毎に様々な設定ができます。
サイトの設定 | FTPアカウント設定 キャッシュ設定 php.ini設定 .htaccessの編集 mod_pagespeed設定 管理者パスワードの初期化 |
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セキュリティ設定 | ダッシュボードのSSL設定 ダッシュボードの国外IPアクセス制限設定 ダッシュボードのログイン試行回数制限設定 XML-RPC APIの国外IPアドレスからのアクセス制限 |
データベース管理 | データベースのバックアップ phpMyAdmin |
アプリケーション | アプリケーションの初期化 アプリケーションの削除 |
wpXレンタルサーバーでできないこと
FTP接続でファイル操作ができますが、「/wp-content」フォルダ以外のファイルには全くアクセスできません。※編集可能になりましたWordPressの設定ファイル(wp-config.php)が手動で編集できない。設定ファイルは、自動生成される。※編集可能になりましたロボット型検索エンジンに対する命令を 記述するためのファイル(robots.txt)を直接編集できない。しかし、robots.txtが自動生成されるので、特に問題にはならない。※編集可能になりました- WordPressの設置URL(独自ドメイン)がインストール時にしか設定できない。設置URL(独自ドメイン)を変更するには、別のサーバーにWordPressを新規インストールし、画像をFTPアップロード、データベースのインポートが必要です。これがちょっと独特の仕様ですが、慣れれば特に問題になりません。
- キャッシュ処理を行うプログラムが常に稼働しているが、任意のタイミングでキャッシュをクリアできない。キャッシュをクリアするには、記事を更新するかキャッシュの有効期限が切れるまで待つ必要がある。これは、テンプレートなどを編集した際に少し不便である。
- WordPressのマルチサイト機能が利用できない。
逆に言うと、これはメリットにもなる?
逆に言うと、上記内容を全く触らなくてよいので、初心者にとっては、難しい設定が不要になる。それが初心者にとっては、難しい設定を意識しなくて済むので、逆に使いやすいレンタルサーバーとも言える。
ネタワン管理人の個人的意見としては、レンタルサーバーの仕様に慣れてしまえば、ブログの運営が効率化できると感じています。
わかりにくい点(間違いやすい点)
- WordPressインストール時に、独自ドメインを利用する際は、最初に独自ドメインの設定を行い、その後にWordPressのインストールを行わなければならない。ちなみに、ネタワン管理人はこれに気付かずに1日半を無駄に過ごしてしまった(笑)
- レンタルサーバー側の管理画面に設定してある独自ドメインを無効化(解除)すると、WordPressにアクセスできなくなり、WordPressがアンインストールされた状態となる。ドメインの設定は慎重に行う必要がある。
- FTP接続はレンタルサーバー側の管理画面でFTPアカウントを有効にしないと利用できない。
- キャッシュ機能のプログラムは、任意のタイミングでキャッシュをクリアできない。記事を投稿または更新したりすると、古いキャッシュが自動でクリアされる。
- キャッシュ機能のプログラムが常に稼働しているので、キャッシュ機能のあるWPプラグインをインストールすると、処理がぶつかってエラーが発生する。
感想まとめ
- 結論としては、wpXレンタルサーバーは、文字通りWordPressに特化したレンタルサーバーです。それ以上でもそれ以下でもありません。WordPressのブログを複数運営するのにお勧めです。一般的なレンタルサーバーとは、仕様が少し異なりますが、レンタルサーバーの仕様に慣れれば、非常に使いやすいレンタルサーバーです。
- このレンタルサーバーを利用して一番便利だなと感じたことは、データベースのインポートとエクスポートが非常に簡単であることです。管理画面上で2クリックでデータベースのインポートとエクスポートができます。「プラグインが原因でエラーが発生し、管理画面にログイン出来ない場合」や「記事を間違って削除してしまった」など、不意の事故が発生した場合にも素早く復旧できるので非常に便利です。
- このレンタルサーバーは、WordPressでブログを運用すること以外の要素が全て排除されています。WordPressに特化することで、サーバーにかかる負荷を最小限にして、独自のキャッシュ処理により、サーバーが高速に動作します。確かに、管理画面の表示が劇的に早くなるのが実感できます。管理画面のレスポンスが劇的に速くなるので、記事を書くのが捗ります。
- 自動バックアップ機能が常に稼働しているので、バックアップ体制を重視する方には、手間がかからず非常におすすめです。また、WordPressの設定ファイルやデータベースを直接編集する必要がなく、サーバー上のファイルを直接編集しない方には、手間が省けて非常におすすめのレンタルサーバーです。
- PHPやMySQLなどを利用し、独自に開発したWebアプリケーションを設置する場合や、オープンソースプログラムを設置する場合は、「エックスサーバー」などの通常のレンタルサーバーを利用することをお勧めします。
14日間の無料お試し期間があります!
wpXレンタルサーバーは、14日間の無料お試し期間があります。
百聞は一見に如かず。自分で見て触って試してみましょう。
そうすることで、このレンタルサーバーの良さが分かるはずです。
公式サイト
以上